おじさんと自転車

自転車通勤から自転車にはまったおじさんの記録。

琵琶湖一周(ビワイチ)+αチャレンジ【走行編】

 

 

こんにちは!

 遅くなりましたが、前回書いたように5月30日に琵琶湖一周「ビワイチ」チャレンジしてきました。

 僕の家は大阪。上級者になれば自走で行くことも考えられるでしょが、今回はとにかく成功させることが目標。そこでビジネスホテルに前泊することにしました。ホテルは栗東市手原駅のそば、ビワイチスタート地点の守山から10kmくらいのところです。

 今回は琵琶湖を反時計回りに回ります。休憩はお昼も入れて5か所、主にコンビニを予定しました。ビワイチには琵琶湖大橋から北側だけを回る北湖一周と、琵琶湖大橋以南も含める「フルビワイチ」ってのがあるみたいです。北湖だけだと1周150km、フルビワイチは200kmになるようです。今回は北湖なのですが、冒頭でお話した通りホテルからスタート地点まで、あと終わった後にピエリ守山から野洲駅まで走る予定。さらに、琵琶湖まで行ったら行ってみたい(1)奥琵琶湖パークウェイと(2)メタセコイア並木を追加。総距離は209km、獲得標高722mというコースを予定してみました。

① 前日

 今回は前日の5月29日(土)に大阪から移動。まず、JRの新快速で草津まで向かいます。その後、草津線に乗り換えて一駅の手原駅へ。琵琶湖畔にはたくさんホテルがあるけど、今後いろいろな場所へ行きたいので湖畔から少し離れたお手頃なビジネスホテルへ宿泊です。車で移動されて仕事をされる方をターゲットにしているホテルなのか、駅からは徒歩で10分くらいありました。輪行していたので、地味に大変でした(笑)。しかし、ホテルは出来たばかりで綺麗、従業員の方も親切、大浴場もあって1泊のホテル滞在も満喫。難点は、次の日に備えて、夕食に栄養をばっちり摂取したいと思っていたのですが、既述のとおり駅から遠く周辺にファミレスなども皆無でした。しかし、ホテルの中にレストランがあったものの居酒屋風でしかもコロナ禍、一番栄養がありそうな焼肉定食を食べました。

 次の日の準備ですが、当日の朝にバタバタしたくないので前日にコンビニへ行って飲み物、補給食などを購入しておきたかった。幸い、ホテルの前にコンビニがあり、おにぎりなど朝ごはん、意識してカロリーを摂取するために夜に食べるチョコレート、朝に飲むチューブに入った栄養補給食などを購入することができました。

 とここで、家を出発する前にタイヤに空気を入れるのを忘れたことに気付きました。携帯ポンプで入れましたが、初心者の僕には本当に入ったかが不安・・・。幸い明日一緒に走る友人が車でホテルまで来ており、空気圧メーター付きのフロアポンプを積んでいました。明朝拝借できることになりました。これは今回の大きな反省点です。反省を活かして、今までのものより大きめで、空気圧メーターが付いている携帯ポンプ購入しました。

 ② スタート地点へ

 次の日は5:30AMには出発したいので、8時消灯で寝ました。メールやSNSスマホで確認できますが、周囲には「一切見ません」宣言していました。たまにはネットからの解放もいいですね。ホテルからスタート地点へ

 5月30日(日)朝5時半にホテルの駐車場へ。友人は前日に車で到着後自転車を組み立てていなかったので、先に準備を始めていました。早速フロアポンプを拝借、空気を入れて準備万端です。これから210kmの旅路、今までの最長が140kmだから走行距離50%増の感覚が分からず、もの凄い緊張感と不安。

 まずはスタート地点の守山にあるマリオットホテルまでです。そこまでは10km強。琵琶湖周辺は初めて来ましたが、水田の中を進んで行く間、「平たい」「広い」という印象でした。梅雨ではありますが、この日は晴天、風もなく清々しい朝の空気に包まれて守山まで進んで行きます。初見の道でしたのでゆっくり道を間違えなえないように進み、40分ほどで守山に到着しました。

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サイクリストの聖地像

 

 ③ 守山から長浜

 ビワイチは、周回コースですのでどこからでもスタートできます。でも守山からスタートしたかったのは、守山に「サイクリストの聖地像」があること、帰りに大阪方面へ輪行する際、JR西日本の高速電車「新快速」の始発電車がある野洲から輪行したかったからです。  

 守山から琵琶湖東岸を進んで行くと、左に琵琶湖、右に水田または麦畑という光景が続きます。近江八幡市では、県道25号線を通る本来のビワイチのコースから外れて、湖畔沿いのコースを進みます。これは大正解でした。車も少ないですし、右手に琵琶湖を眺めながら森に覆われたコースを楽しみました。

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近江八幡市。ルートから外れて湖畔を進む。

 その後県道25号線に戻って北上、彦根米原、長浜と進みました。長浜も北部まで進むと琵琶湖の北端まで来た感じになり、そこから進路を西へ。帰りは琵琶湖の西岸を南下するのですが、しばらくは東から西への移動。ここは奥琵琶湖と呼ばれる地域になります。

 

 ④ 奥琵琶湖

 長浜で進路を西へとるとまず現れるのが賤ヶ岳です。ここはトンネルがあるので、旧道を選択。少し登るので、ビワイチの最大の難所とも言われています。7%くらいの斜度、距離は4kmくらいです。坂を上りきるとトンネルが現れます。これが結構長いトンネルでしたが、照明もついており車も少なく走りやすいです。

 トンネルを抜けてみると、素晴らしい景色が広がっていました!実は本日のメインは奥琵琶湖パークウェイと思っていたので、この景色は予定外。ただただ「凄い」としか言葉が出て来ません。

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賤ヶ岳トンネルを抜けたら絶景

 賤ヶ岳トンネルからさらに西側に直進してもいいのですが、ここで寄り道です。JR永原駅のポイントでチェックイン、その後奥琵琶湖パークウェイに進みます。奥琵琶湖パークウェイは、西浅井大浦から琵琶湖の北側から南向きに伸びている半島に延びる道です。楽しみにはしていたのですが、少し進んで後悔も(笑)。というのも、半島全体が山になっており、結構な斜度の上りが5kmほど続きます。山肌に見える道を見て、「あーあそこまで上るんかい?」とため息。でも、上り始めてみると、息は切れるものの眼下に広がる琵琶湖、美しい景色に気を取られて結構上れるもんです。やがて山頂にある展望台に到着、ここでも景色を堪能、特に琵琶湖西岸を見下ろし「あーあそこ走ってきたんだな~」と。

 奥琵琶湖パークウェイを戻る感じで降りて、次に向かうのはマキノのメタセコイア並木。途中で海津大崎という、これまた琵琶湖北岸から南に突き出した半島を進みます。琵琶湖は右側ですが、ここは琵琶湖までの距離が近い!また湖岸に桜並木が永遠に続きます。桜のシーズンにまた訪れてみたいなーと思いながら先を急ぎます。実は今回のビワイチでここが一番つらかった。というのも北側から風が吹いており、半島を回る際に向かい風になっていたのです。しかし、「北風ということは、帰りに南に進む際には追い風のはず!」とペダルを回します。

 海津大崎を終えてもなお少し北向きに走ります。というのも次の寄り道、メタセコイア並木は北側から南側に抜けたかったからです。とことが、海津大崎から北側の斜面、国道303号線は地味に足に来ました。距離が2kmほどと短くて良かったのですが、登坂車線があるほどの上りでした。登り切ったところにある「道の駅マキノ追坂峠」で休憩、少し遅めの昼食です。まだ距離的には半分残っていますので、鰻で栄養補給!

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栄養補給!

 最後に向かうのはメタセコイア並木、道の駅マキノ追坂峠から県道287号線へ、西へ進路を取ります。この道がザ・日本って感じの光景が広がっており、特にお楽しみには入っていなかったのですが、長く海外に住んでこともあり感激。

 そうこうしているうちにメタセコイア並木に到着です。北側から南へ抜けて行きます。1.5kmほどでしょうか、県道533号線の両側にメタセコイアが植えられています。車やオートバイでも訪れる方が多く観光地になっています。「最初はどんなつもりで植えたんだろう」とか思いながら、北から南まで全コースを通り抜けです。

 

 ⑤ 琵琶湖西岸を南下、ゴールへ

 メタセコイアが終われば後はひたすら琵琶湖西岸を南下するだけです。疲れてきたけど、残りは70kmほどでしょうか。ただ行きの東岸北上に比べるとコースが切れ切れになっており、また交通量も多く走りにくい印象です。でも!巡行で30km出てます。僕にそんな力はないので、明らかに風の影響。海津大崎で向かい風に苦しんだ分、楽させてもらいましょう!

 しばらく進むと琵琶湖の中に鳥居が立っている白髭神社です。残念ながら写真は撮れませんでした。というのも道が狭い上にカーブになっており、自転車でも駐車しての写真撮影はご遠慮くださいとなっていました。実はメタセコイアも駐車・停車禁止になっているのですが、結構多くの方が車を止めての写真撮影をしていました。気持ちは分かるが、確かに危ない。そのような直前の経験もあり、写真撮影は遠慮しました。

 とここでちょっとしたアクシデントが。サイコンの電池が少なくなっている表示。そこでモバイルバッテリーにつないでみたのですが、ナビが作動しなくなることが分かりました。使っているのはBrytonというメーカーのRider750という製品。評判は良く僕も満足はしているのですが、新製品だからかトラブルは多く報告されているみたいですね。プログラムのアップデートなどで解消されていくことに期待です。

 最後の力を振り絞って進んでいると、右側に琵琶湖大橋が見えてきました。大津市に入っており、道の両側には大型店舗もあり特に走りやすい印象はありませんでしたが、ここまでくれば途中挫折の心配もありません。大きく左折して琵琶湖大橋を上って行きます。結構な斜度(笑)、最後にこれか~。しかし頂上近くになると、守山のマリオットホテルが見えるじゃありませんか!そうですゴール地点です。

 琵琶湖大橋を守山側へ下り左折したら間もなくマリオットホテルです。200km以上も走ったのかと思うと、信じられない気持ちと達成感が沸いてきます。最後のチェックインを済ませて、ビワイチは完了です。

 その後、冒頭でご紹介したとおりJRの野洲駅まで行って輪行。ちょうどいい感じで夕方になり、夕焼けの中、水田の中を進んで行きます。僕は都会育ちだから本当は分からないのですが、夏に朝から夕方まで外で遊んで帰る少年のような気持ちになります。野洲駅に着くころにはすっかり暮れていましたがしばらく茫然、20分ほど輪行の準備に取り掛かれませんでした。しかし輪行はだんだん慣れてきて、10分ほどで準備完了。駅に着いた時に予定した電車より1本前の電車で大阪へ向かいます。

 このような一日でした。なんとなく力尽きている気持ちで電車に乗り込みましたが、行って良かったという気持ちでいっぱいです。輪行も手軽にできるようになったので、またいろいろな場所へ行ってみたくなりました。1年前に始めたばかりの初心者おじさんですが、冒険的な雰囲気がたまらないですね!能力、経験によって基準は変わるでしょうが、こんな気持ちになれる自転車がますます好きになりました。次の冒険も、もう決めました!

 長文で自分の記録的なものですが、長文を読んでくださった方、ありがとうございました。